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雪の結晶の観察

降る雪の一つ一つの形を観察して、スケッチに残した先人の記録がいくつも残っています。

  • マグヌス(スウェーデン)1550年頃
  • 雪を観察して、その形を記録したものが残っている最も古いものは、1500年代になります。スウェーデン人マグヌスの記録です。三日月のような形や、くらげのような形のスケッチが残っています。さまざまな形があることを見つけましたが、一つ一つの結晶の本当の形を見ることができていなかったようです。観察方法が肉眼か虫眼鏡程度だったため、観察の細かさには限界がありました。

  • ケプラー(ドイツ)1610頃
  • 雪の結晶の観察が劇的に進むのは1600年代です。ケプラーは遠くの星の観察をするとともに、身近な雪の観察もしたようです。この頃には、遠くを見るための望遠鏡が発明されましたが、近くのものを観察するための顕微鏡も発明されました。顕微鏡の発明は、雪の結晶の観察精度を飛躍的に高めることになります。雪の結晶が六角形であることを最初に記録に残したのは、ケプラーです。なぜ、六角形なのか疑問に思ったようです。

  • デカルト(オランダ)1630年頃
  • 雪の結晶を観察したスケッチを発表した。ケプラーやデカルトという科学や哲学でおなじみの学者が名を連ねていることはおもしろい。彼らが、名を知られた専門分野の研究だけではなく、いろいろな分野の研究者であったことをうかがい知ることができる。
  • マルテンス(ドイツ:旅行家)1675
  • グリーンランドへの航海の旅行記で、彼は観察の結果、結晶の形と天候に関係があることを語っている。単なる形の不思議さから、もう一歩前進した議論が始まったという印象がある。
  • ロセッティ(宗教家・数学者)1681
  • 著書の中で、60個の結晶を5種類に分類している。雪の結晶の形を分類したのは彼が始めてである。
  • スコレピー(イギリス:捕鯨業者)1820
  • 96の結晶をやはり5種類に分類。新しい種類の結晶の構造を説明している。
  • グレイシャー(イギリス:気象学者)1855
  • 151個の結晶のスケッチを残しており、きわめて精密に描かれているのが特徴で、彼が描いたものが、顕微鏡写真が登場する以前のものとしてはもっとも精巧なものである。
  • ノイハウス/シグソン/ヘルマン(ドイツ)1894
  • いよいよ、結晶の顕微鏡写真が登場する。 ノイハウスやシグソンが撮影した結晶写真をもとにヘルマンが詳細は研究結果を発表した。 シグソンの写真は斜め照射法により、結晶の詳細な凹凸まで見事に撮影されている。
  • 雪の写真家ベントレーの登場となる